イスラエルとハマスの停戦交渉で「顕著な進展」 エジプト報道

(VOVWORLD) - パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルとイスラム組織ハマスによる休戦交渉に関して、ハマスの代表団が4日、エジプトの首都カイロで、仲介するカタールおよびエジプトと協議を開始したことが報じられました。
イスラエルとハマスの停戦交渉で「顕著な進展」 エジプト報道 - ảnh 12024年4月25日、パレスチナ自治区ガザ地区で作戦を展開するイスラエル兵(写真提供:THX/TTXVN)

エジプトの報道によりますと、「顕著な進展があった」とされていますが、ハマスが望む戦闘終結に関しては、双方に相違があると見られ、詳細な交渉が継続されています。

交渉中の休戦案は、第1段階として、6週間の休戦後に、ハマスが拘束する一部の人質の解放を進めながら、恒久的な停戦について協議するとされています。

また、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、4日、イスラエル政府関係者の情報として、ハマスが正式な戦闘終結の約束なしにもかかわらず、第1段階に合意する兆候があると報じました。イスラエル側は、ハマスとの交渉が進展すれば、代表団をカイロに派遣する計画です。

一方で、イスラエル政府高官は4日、ガザ最南部のラファでの軍事行動に関して、再びハマスを壊滅させると主張しました。「人質解放を条件として戦闘を終結させることには同意しない」と強調し、交渉の進展には不透明な状況が続いています。

仲介国は、ハマスに対して合意を求めて圧力をかけています。ハマスの政治部門が拠点を置くカタールは、合意を拒否すればハマスを国外に追放する用意があると述べました。また、アメリカのブリンケン国務長官も4日、「ガザの人々との停戦が阻まれているのはハマスだけである」と述べ、ハマスに合意するように再度促しました。

ガザ地区では人道的状況が悪化しています。国連世界食糧計画(WFP)のシンディ・マケイン事務局長は、アメリカ・NBCとのインタビューで、「ガザ北部が『本格的な飢餓状態』に陥っている」と警告しました。ガザ南部でも飢餓が広がっているとのことです。(毎日新聞)

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